あけましておめでとうございます。新しい年が始まったということで、幸先の良いスタートを切りたいですね。悪いのは…

幸先が悪いは日本語として正しいの?

今日は1月1日。毎年恒例となっている「全日本実業団駅伝大会」が開催されます。

川口さんは毎年この大会を観ていて、今年は特に興味があるようです。息子の怜治君はどうでもいいようですが。

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「いよいよだな。」

「今年も観るの?特に応援しているところはないんでしょ?」

「そうだけど、堀北自動車の3年連続優勝がかかっているから注目しているんだ。」

「ふーん、凄いんだね。」

「特に第1走者の市川は良い選手なんだ。怪我のせいで調整が遅れていたらしいけど、今日は大丈夫なんだろう。」

「そうだといいね。」

合図と共に選手が一斉にスタートしました。最初は全員落ち着いた走りで、団子状態です。

しかし数分後、堀北自動車の市川選手がバランスを崩し、倒れました。

「ああ!」

「大丈夫かな?顔色悪いよ。」

幸い怪我はなく、市川選手は再び走り始めました。

しかし、転倒したせいで先頭集団からかなり置いて行かれてしまいました。

「くそ、幸先が悪いスタートになっちまったな。」

「ぷっ」

「こら、人の不幸を笑うとは何事だ!お父さんはお前をそんな風に育てた覚えはないぞ!」

「違うよ。」

「何が違う!今確かに笑っただろう!」

「うん、お父さんをね。」

「?」

市川選手は最後まで走り抜きましたが、この遅れが最後まで響き、優勝を逃すどころか5位に終わりました。

選手たちはもちろん、稲村監督も悔しそうですが、川口さんの悔しさも相当なものでした。

それはさておき、1ヶ月後…

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幸先は良いもの?

「幸先」は「さいさき」と読みます。「さちさき」が変化したものです。

「良いことが起こる前兆」という意味で、通常は「幸先が良い・幸先の良いスタート」と使われます。

しかし、出だしが悪い場合に「幸先の悪いスタートとなりました」と言ってしまう人が結構います。

単に「前兆」という意味もあるので、必ずしも「良いこと」とは限らないかもしれません。

しかし、「幸」という字が使われている以上、「幸先が悪い」は矛盾しているのです。「悪くない」もアウト。

この間、ある少年漫画を読んでいたら、「幸先は悪くない」というセリフが出てきて、笑いそうになりました。

一瞬「ギャグ漫画だったっけ?」と思ってしまったほどです。シリアスなシーンでこれをやると致命的です。

「幸先」は「良い」とセットだと覚えておきましょう。

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